2023年4月12日搭乗分からJAL特典航空券の制度変更が発表されています。
JALのホームページは、数年ごとにリニューアルされていますが、新しいサービスや制度変更のニュースが見つけずらいケースが多々あります。
2023年4月12日搭乗分からJAL特典航空券の制度がどのように変わるのか、JAL特典航空券を利用される方向けにまとめました。
特典航空券必要マイル数の変更
制度変更により必要マイルが減る区間と増える区間があります。
下表は、東京出発を前提にマイル片道分をまとめました。
必要マイルが大きく増える区間は、「東京-沖縄(那覇)」、「東京-奄美大島」で1,500マイル増えます。
必要マイルが減る区間は、「東京-山形」、「東京-名古屋」で1,000マイル減っています。
2023年4月11日まで | 2023年4月12日以降 | ||||
区間 | 必要マイル | 東京→目的地 | ゾーン | 必要マイル | 東京→目的地 |
A区間 | 6000 | 大阪、名古屋、秋田、花巻、仙台、山形、新潟、小松 | Bゾーン | 5000 | 山形、名古屋 |
Cゾーン | 6000 | 秋田、小松、大阪 | |||
B区間 | 7500 | 札幌、福岡、沖縄(那覇)、女満別、旭川、釧路、帯広、函館、青森、三沢、南紀白浜、岡山、出雲、広島、山口宇部、徳島、高松、高知、松山、北九州、大分、長崎、熊本、宮崎、 鹿児島、奄美大島 | Dゾーン | 7000 | 函館、青森、三沢、南紀白浜、岡山、出雲、広島、徳島、高松、高知、松山、大分 |
Eゾーン | 8000 | 札幌、女満別、旭川、釧路、帯広、 山口宇部、福岡、北九州、長崎、熊本、宮崎、鹿児島 | |||
Fゾーン | 9000 | 奄美大島、沖縄(那覇) | |||
C区間 | 10000 | 久米島、宮古、石垣 | Gゾーン | 10000 | 久米島、宮古、石垣 |
国内線特典航空券PLUSの導入
JAL国内特典航空券PLUSの導入により、従来より国内特典航空券が取りやすくなります。
予約のタイミングにより割り増しマイル数が変動します。
【2023年4月11日搭乗分まで】
基本マイルで予約できる席数が決まっており、対象の便に空席があっても、特典航空券の取得はできませんでした。
【2023年4月12日搭乗分から】
国内線特典航空券PLUSが導入され、便ごとの予測残席数に応じて予約のタイミングや路線、人数により割り増しマイルが決定し、基本マイル+割り増しマイルで特典航空券の取得ができるようになります。
乗り継ぎ旅程用の必要マイル数変更
今まで、目的地までの直行便がないために、乗り継いで目的地に行く場合は、必要マイルが2区間分必要になっていました。
制度変更後は、乗り継ぐ場合でも1区間分のマイル数で特典航空券を取得できるようになりました。
【2023年4月11日搭乗分まで】
目的地までの直行便がない場合、2区間に分けて特典航空券を取得する場合は、2区間分のマイルが必要です。
(例)
札幌→東京→沖縄(那覇)の場合、合計1,5,000マイル必要になります。
・札幌→東京 7,500マイル
・東京→沖縄(那覇) 7,500マイル
【2023年4月12日搭乗分から】
乗り継ぎ回数や便数に関わらず、出発地から目的地までの1区間としてみなさます。
地方在住の方にとって、大幅改善されたといえるでしょう。
(例)
札幌→東京・大阪→沖縄(那覇)の場合、必要マイルは、10,000マイルになります。
制度変更前より2,500マイルお得になっています。
【公式】JAL〔乗り継ぎ旅程〕必要マイル早見表 (片道/2-3区間)
国内線特典航空券の予約変更
JAL国内線特典航空券PLUS導入に伴って予約変更不可となります。
【2023年4月11日搭乗分まで】
予約変更が可能です。
【2023年4月12日搭乗分から】
・予約変更は、できません。
・予約変更する場合は、いったんキャンセルして、予約し直す必要があります。
・キャンセル時は、取消手数料1,000円が必要になります。
国内線特典航空券の対象クラス拡大
2023年4月12日以降搭乗分からファーストクラスの予約が可能になります。
【2023年4月11日搭乗分まで】
・普通席
・クラスJ
【2023年4月12日搭乗分から】
・普通席
・クラスJ
・ファーストクラス
国内線旅客施設使用料(PFC)の取り扱い
2023年4月12日搭乗分から特典航空券購入時に国内線旅客施設使用料(PFC)が上乗せされます。
国内線旅客施設使用料(PFC)とは、各空港会社・各空港ビル会社が、利用空港の施設を整備する費用として徴収されます。各空港会社・各空港ビル会社に代わってJALが徴収します。
国内旅客施設使用料(PFC)の金額は、次の公式ホームページをご覧ください。
利用する空港により料金が異なります。
現特典航空券の利用期限
2023年4月11日までの特典航空券は、2022年4月12日以降利用できません。
2023年4月12日以降に旅程を変更したい場合は、いったん、払戻の手続きが必要になります。
払戻手数料から取消手数料への変更
払戻手数料が廃止され、取消手数料に変わります。
【2023年4月11日搭乗分まで】
・払戻手数料 1名 1特典につき 3,100円
【2023年4月12日搭乗分から】
払戻手数料が廃止され、取消手数料になります。
特典航空券の変更が不可になるため、取消手数料を支払って取り直す必要があります。
・取消手数料 1名 1特典につき 1,000円
搭乗当日出発空港における予約変更不可
搭乗日当日の便の変更ができないのは、非常に残念です。
事情により早く帰宅したくなった場合でも予定の便まで待つ必要がありますので、使い勝手か悪くなってしまったと言えます。
【2023年4月11日搭乗分まで】
搭乗日当日の出発空港で予約便より前の便に空席がある場合には、チェックインカウンターでの変更ができました。
【2023年4月12日搭乗分から】
搭乗日当日の出発空港で予約便より前の便に空席がある場合でも、チェックインカウンターでの変更は不可となりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2023年4月12以降の制度変更は、新しく改善された点もあれば、使い勝手が悪くなって利便性が落ちた部分もあるように思えます。
今までのJALの制度変更は、JALにとってプラスで、利用者にとっては、マイナスになるというイメージがありましたが、利用者にとってもプラスになる制度変更になっていると感じています。
特典航空券の変更不可、当日の便変更不可は、利用者にとっては残念なでしたね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
普段利用する航空会社がANAの方は、次の記事が参考になると思います。
マイレージプラスでマイルを貯めて、ANAで利用するというのがお得だと思います。
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