クレジットカードに付帯する便利な旅行傷害保険ですが、近年、自動付帯から利用付帯に変更になるケースが後を絶たず、「ブルータスお前もか!」的に増殖中です。
JRの普通乗車券購入をクレジットカードで決済できれば、利用付帯条件をクリアできます。
JRには、普通乗車券をクレジットカードで購入できる券売機がありますので、その券売機の見分け方と実際の購入手順について紹介します。
利用付帯とは
クレジットカードに付帯している旅行傷害保険は、カードを保有しているだけで適用される自動付帯と旅行代金の一部をクレジットカードで決済していることを条件として適用される利用付帯に分かれます。
利用付帯の条件をクリアするためにどのような代金を決済すれば良いのか、一例を挙げます。
クレジットカード会社により、適用条件が異なりますので、保有しているクレジットカードの「旅行傷害保険補償規定」でご確認をお願いします。
- 空港までの電車代(京成スカイライナー、成田エクスプレス、新幹線、JR普通乗車券など)
- 空港までのリムジンバス代
- 航空券代(出発空港までの国内線含む)
- 船舶代
- パッケージツアー料金
- タクシー代
- 電子マネーのチャージ代
マイルを利用した特典航空券の場合、燃油サーチャージ、発券手数料などは対象になりません。
クレディセゾンとアメックスの旅行傷害保険に関する規定は、次のサイトをご覧ください。
JRの普通乗車券をクレジットカードで決済する
都内にお住いの方が、羽田空港から出発する場合、新幹線や特急を利用することは、まずあり得ません。
リムジンバス料金をクレジットカードで決済する方法もありますが、自分が利用する航空機の時間にぴったりのリムジンバスが運行されていない場合もあるでしょう。
JRの普通乗車券をクレジットカードで決済できれば、利用付帯の条件を楽にクリアできます。
私鉄や、地下鉄、東京モノレールなどは、クレジットカードで決済できない場合が多いですが、JRには、普通乗車券の購入代金をクレジットカードで決済できる券売機が存在します。
つぎの図のように空港までの一部の区間をクレジットカードで決済することで、利用付帯の条件をクリアできるので、この方法を利用しない手はありません。
しかも、料金の大小は問われません。
念のため、アメリカン・エキスプレス・インターナショナルの保険デスク、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードデスクに電話して、利用付帯条件がクリアできることを確認しています。

JRの普通乗車券をカード決済できる券売機

普通乗車券の代金をクレジットカードで決済できる券売機は、紫色の券売機です
利用できるクレジットカードは、VISA、MASTERCARD、JCB、アメックスなどです
JRの普通乗車券をクレジットカードで購入する手順
普通乗車券をクレジットカードで購入する手順は、少々複雑なので、手順を詳しく紹介します。

券売機の「乗換案内から購入」をタッチします

「入力」をタッチします

到着駅名を入力します
浜松町駅でしたら、「はままつ」と入力すると候補駅が表示されます

到着駅名を確認し、必要に応じて人数を変更してください
問題なければ、「検索」をタッチします

乗換案内なので、出発時刻の異なる候補が表示されます
普通乗車券を購入するだけなので、どちらのボタンをタッチしても問題ありません

「乗車券を購入」をタッチします

「片道乗車券」をタッチします

「確認」をタッチします

購入金額を確認してクレジットカードを挿入します

クレジットカードを挿入して暗証番号を入力すれば、購入完了です
クレカタッチ決済は利用付帯条件をクリアできるのか
2024年年末あたりから、都内でもクレカタッチ決済に対応する鉄道会社が増えてきました。
このクレカタッチ決済による乗車で利用付帯条件がクリアできるのか、アメリカン・エキスプレス・インターナショナルの保険デスク、クレディセゾン・フィナンシャルデスクに確認しました。
両社とも利用付帯条件は、クリアできるとの回答でした。
ただし、クレディセゾン・フィナンシャルデスクでは、あまりお勧めできないとのことでした。
この記事で紹介している券売機利用の場合は、カード利用時の領収書が発行できるので、カード利用日の特定が確実にできるのですが、クレカタッチ決済による乗車の場合は、カード利用日が1日遅れになるケースがあるからです。
例えば、1月2日にクレカタッチ決済で羽田空港に向かったとします。
カード利用日は、1月3日となるケースがあります。
(私も実際に利用してみましたが、利用日が利用明細では、ずれていました。)
1月2日に海外旅行保険の対象となる事案が発生しても、カード利用日が1月3日なっていると保険会社が補償してくれるかわからないというのが、クレディセゾン・フィナンシャルデスクの回答でした。
このクレカタッチ決済による乗車は、もう少し保険会社の対応を見極める必要がありそうです。
もうしばらくは、券売機で乗車券を購入し、利用付帯条件をクリアする方が良さそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
普通乗車券の購入といっても、手順が複雑で、それなりに時間がかかりますので、クレジットカードで購入する場合は、時間に余裕を持っておいた方が良いと思います。
自動付帯だったクレジットカードが、利用付帯に変更されるケースは、今後も増えてくると予想されます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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