2021年11月26日から12月2日までAmazon ブラックフライデーが開催されました。
私は、以前から気になっていたVILTROX EF-FX2を購入しました。
Canon EFレンズをフジフイルムのカメラボディに装着して使用できるようにするスピードブースター(マウントアダプター)です。
今回は、この低価格スピードブースターについてレビューします。
VILTROXは、深セン市爵影科技有限公司のレンズブランドです。
概要
あ〜、悩ましい。
どうしようかなぁ〜
どうしたのかな?
フジのフイルムシュミレーションに惹かれてフジノカメラに乗り換えたんだ。
以前は、Canonのカメラを使っていてEFレンズを持ってるんだけで、売るかどうか悩んでる。
このEFレンズを使ってたくさんの写真を撮って思い出がたくさん詰まってるからね。
なるほど〜。
それならスピードブースターを使ってみれば。
EFレンズをフジのカメラで使うことができるわ。
しかも、焦点距離は、35mmカメラで使っている時と同じだから違和感なし!
他にもメリットはたくさんあるわ。
そういうのがあるんですか!
じつは、この前のAmazonブラックフライデーで買ったわよ。
使った感想を教えてあげる。
ぜひ、教えてほしい。
悩まなくて済むかもしれないね。
スピードブースターとは
マウントアダプターとスピードブースターの違い
マウントアダプターもスピードブースターもメーカーの異なるレンズとカメラを装着できるようにするという意味では同じものです。
スピードブースターの場合は、補正レンズ(レデューサーレンズ)が内蔵されているところが大きな違いです。
この補正レンズの役割は、35mmフルサイズ用レンズをAPS-Cカメラに装着しても光を集約することでAPS-Cカメラでも画角が変わらないようにすることです。
通常のマウントアダプター使用時には、35mmフルサイズ用レンズの焦点距離が1.7倍になりますが、スピードブースターを使うと焦点距離を0.71倍にするため、画角が35mmフルサイズほとんど変わりません。
この補正レンズのもう一つのメリットとしてF値が0.71倍になることです。
例えば、F値がF4のものであれば、F2.8になりますし、F1.8のものであれば、F1.3になります。
その分、シャッタースピードを速くすることができるようになるため、スピードブースターと呼ばれています。
スピードブースターによるボケ味
では、F4レンズが、F2.8になることでボケ味はどうなるのでしょうか?
一般的にはボケ味は変わらないと言われています。
この点に関しては、この記事の後半でフジフイルム純正F2.8レンズとCanon F4レンズ→スピードブースター装着後F2.8レンズとのボケ比較を行っているのでご覧ください。
スピードブースター VILTROX EF-FX2の特長
・電子接点がついているため、Exif情報のやり取りができます。
・AF(オートフォーカス)にも対応しています。
・35mmフルサイズと同等の画角で撮影できます。
・F値が0.71倍になり、シャッタースピード(または絞り)一段分稼げます。
・内部にUSB接点があり、ファームウェアの更新により性能向上が期待できます。
ファームウェアは、VILTROXのサイトからダウンロードできるようになっています。
・比較的コンパクトな作りですので、旅行に行く際にもかさばらないと思います。
VILTROX EF-FX2 ファームウェアアップデート方法については、次の記事をご覧ください。
スピードブースター VILTROX EF-FX2
製品構成
私が購入したスピードブースターは、Canon EFレンズをフジフイルムのカメラボディに装着できるようにするVILTROX EF-FX2です。
箱を開けると説明書、本体、レンズ台を外すための工具が入っています。
説明書は、中国語と英語で書かれています。
中国語、英語に苦手な方でも、図で解説されていますので、困ることはないと思います。
VILTROX EF-FX2を実際にレンズを付けてみる
説明書によると、まず、レンズをEF-FX2に装着します。それからカメラボディーにマウントするという順番です。
EF 85mmF1.8とEF24-105mmをX-Pro2にマウントした状態です。
VILTROX EF-FX2を装着した状態だとこのような感じです。あまり厚ぼったくないです。
実際に撮影した画像
最短撮影距離のAF確認
EF 24-105mm F4L+EF-FX2で撮影。
焦点距離24mmの最短距離で撮影しています。ピントは、shipの「s」に合わせています。
EF 24-105mm F4L+EF-FX2で撮影。
焦点距離105mmの最短距離で撮影しています。ピントは、shipの「s」に合わせています。
EF 85mm F1.8+EF-FX2で撮影。
ピントは、shipの「s」に合わせています。
無限遠のAF確認
EF24-105mmF4LレンズをX-Pro2に装着して無限遠でピントが合うかテストしました。
AFは、時計の文字盤に合わせました。
時計の文字盤を拡大しました。
時計にフォーカスして撮影したので、上記画像の時計の部分を拡大しました。
無限遠のフォーカスも問題ないと思います。
EF85mm F1.8レンズをX-Pro2に装着して無限遠でピントが合うかテストしました。
AFは、時計の文字盤に合わせました。
時計の文字盤を拡大しました。
こちらも上の画像の時計部分を拡大したものです。こちらも無限遠のフォーカスは、問題ないと思います。
単焦点レンズだけあって、こちらの方がクリアにみえますね。
フジフイルムXFレンズ vs Canon EFレンズボケ対決
フジフイルムXF 16-55mm F2.8RレンズとCanon EF 24-105mm F4Lレンズのボケ味対決を行いました。
Canon EF24-105mmF4レンズは、もちろんスピードブースターを使用しています。
【左】 EF 24-105mm F4L 焦点距離 24mm 絞りF4(X-Pro2のファンダー表示は、F2.8と表示される)
【右】XF 15-55mm F2.8R 焦点距離 15mm 絞り F2.8
【左】 EF 24-105mm F4L 焦点距離 約84mm 絞りF4(X-Pro2のファンダー表示は、F2.8と表示される)
【右】XF 15-55mm F2.8R 焦点距離 55mm 絞り F2.8
いかがでしょうか。
スピードブースターを使ってもF4はF4のボケになるはずですが、XF15-55mm F2.8レンズとほぼ同等のボケ味に見えます。
ボケ味の好みは、人それぞれだと思いますので、どっちがいい悪いは言えませんが、しっかりボケているのはお分かりになると思います。
まとめ
AFのスピードは、純正レンズとほぼ同じくらいです。
若干、ピントが合わない時もありますが、何度かAFを動作させることでピントが合います。
スピードブースターを使って撮影する場合は、動きの速いものは避けて、風景写真などに絞るといいかもしれません。
マウントアダプターを使用する際に起きがちな無限遠のピントが合わない現象は出ませんでした。
そういった意味では安心して使えるスピードブースターだと言えると思います。
Exif情報もしっかり記録されていますので、純正レンズと変わらない管理ができます。
Canon EFレンズを売却することをためらっていて、防湿庫で眠らせている方には、このEF-FX2はおすすめしたい逸品です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
VILTROXスピードブースターの詳細は、次の各サイトをご覧ください。
X-Pro2とキャノン Lレンズ2本を持って国営昭和記念公園へコスモスの写真を撮りに行ってきました。
その時の写真とEF-FX2の使用感を次の記事に掲載しているのでご覧ください。
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