今までは、虹橋空港と浦東空港を行き来するには、地下鉄やリニアを使って、約1時間20分かかっていました。
2024年12月27日に開業した市域鉄 空港連絡線(エアポート・リンク・ライン)を使えば、虹橋空港と浦東空港を40分で移動できるようになりました。
開業早々の2025年1月4日、実際に乗車してみましたので、市域鉄 空港連絡線について詳しく紹介します。
市域鉄 空港連絡線
市域鉄 空港連絡線は、虹橋空港第2ターミナルと浦東空港第1第2ターミナルを最高時速160km/hで結びます。
英語名は、Airport Link Lineです。
日本では、新幹線を除けば、京成スカイライナーが日本最高速の160km/hで上野駅と成田空港を結んでいます。
市域鉄 空港連絡線は、ほとんどの区間、地下を走行します。
地上を走行する区間は、虹橋空港第2ターミナルー中春路の1区間のみとなっています。
車両編成は、4両編成と8両編成があります。
市域鉄 空港連絡線路線図
市域鉄 空港連絡線は、途中5つの駅に停車します。
私が、常宿としている七宝のル・メリディアンホテルは、中春路で地下鉄9号線に乗り換えることで、虹橋空港から約10分程度で行けるようになりました。
市域鉄 空港連絡線が、上海巿のどの辺りを走行しているのかは、下の図がわかりやすいです。
下の図を見ると分かりますが、上海市の中心より南側を走行しています。
路線図は、クリックすると拡大できます。
改札
市域鉄 空港連絡線は、事前予約をする必要はありません。
地下鉄に乗車するのと同じで、QRコード、または上海交通カードで乗車できます。
全国共通の交通カードであれば、上海交通カードでなくても、乗車できます。
おすすめは、QRコードによる乗車です。
虹橋空港から浦東空港までの料金は、26元です。
AlipayのQRコードであれば、クレジットカードと紐づけている方がほとんどだと思いますので、改札で料金不足になることはないですが、交通カードの場合、料金不足になったりすると厄介です。
といいいますのも、浦東空港駅は、改札の窓口にチャージ機がありません。
駅員に頼んで、一度出してもらい、50メートルほど離れた券売機のところまで行って、チャージしてから改札に戻り、料金を支払うという面倒なことがおきます。
私自身が、このような体験をしましたので、QRコードを強くおすすめします。
ホーム
ホームには、地下鉄と同様、ホームドアが設置されています。
ホームドアの横には、案内表示が取り付けられています。
これを見れば、4両編成の車両が来るのか、8両編成の車両が来るのか、事前に分かります。
当然と言えば当然ですが、4両編成の方が、混んでいて座れないことが多いです。
ホームの上部にもこのような案内表示があります。
車内の雰囲気
座席は、片側2席ずつの配置になっています。
ドアの上部にも案内表示があります。
市域鉄 空港連絡線の乗り心地
乗ってみて一番感動したのは、その乗り心地です。
時速160km/hでも、全然、揺れがありません。
中国の技術の高さを実感しました。
中国の地下鉄とは、全く違う乗り心地でした。
虹橋空港第2から乗ってみる
虹橋空港第2ターミナルから市域鉄 空港連絡線の改札まで、少し分かりづらいので、詳しく紹介します。
虹橋空港第2ターミナル地下1階に地下鉄の改札がありますが、同じ地下1階に市域鉄という表示で空港連絡線が案内されています。
虹橋空港第2ターミナルを出ると地下鉄の保安検査場があります。
市域鉄に乗る場合も、同じ保安検査場で保安検査を受けます。
保安検査を受けたら、すぐ下を見てください。
保安検査後、直進すると、地下鉄2号線、10号線に入ってしまいます。
市域鉄の案内は、床に出ていて、これを見逃すと、誤って地下鉄のホームに行ってしまいます。
保安検査を受けたら、直進せず、左に曲がり、左側の通路をまっすぐに進みます。
地下鉄2号線、10号線を横目で見ながら50メートルほど直進すると、左右に市域鉄の改札があります。
このオレンジ色のラインが目標です。
左側に北入口、右側に南入口があります。
こちらが、南入口です。
浦東空港から乗ってみる
浦東空港で市域鉄 空港連絡線に乗るのは、虹橋ほど難しくありません。
まず、位置を確認しましょう。
第1ターミナルと第2ターミナルの間に「市域鉄」があります。
「磁浮」は、リニアの駅です。
「地鉄」は、地下鉄2号線です。
虹橋空港より分かりやすい案内表示があるので、まず、迷うことはないと思います。
エスカレーターを降りると市域鉄 空港連絡線の改札があります。
車窓からの風景
市域鉄 空港連絡線は、ほとんどの区間、地下を走行すると言いましたが、虹橋空港から中春路に向かう途中で右手に空港連絡線の車両基地を見ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2024年12月27日に開業したばかりの市域鉄 空港連絡線について紹介しました。
日本から上海に行って、国内線に乗り換えたい場合は、十分活用できると思います。
上海浦東空港発着の国内線の方が、虹橋空港発着の国内線よりも料金が安いので、虹橋空港から浦東空港まで市域鉄で移動して、浦東空港から国内線に乗るということが可能になりました。
上手に使い分けたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
こちらの記事で紹介しているMetroManアプリは、市域鉄 空港連絡線をサポートしています。乗換案内と同様の使用感です。
Alipayの QRコードで地下鉄に乗る方法については、次の記事で紹介しています。
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