WeChat(微信)のQRコード決済は、日本人が使うには、とても敷居の高いものでした。
利用には、中国の銀行口座が必要だったため、駐在員や留学生でなければ、使えませんでした。
2023年7月から日本で発行されたクレジットカードが登録できるようになり、日本人観光客でもWeChat(微信)のQRコード決済が使えるようになりました。
すでにWeChat(微信)のインストール、実名認証が済んでいる方を対象にクレジットカードの登録方法などについて紹介します。
WeChat(微信)の決済機能(QRコード決済)を使うには、本人確認として実名認証(パスポート情報の登録)を行う必要があります。
WeChat(微信)のクレジットカードサポートは、2023年7月1日に開始されましたが、当初は、登録できたり、できなかったりとシステム的に不安定な状態が続いていました。
2023年7月15日現在、問題なくクレジットカード登録ができるようになっています。
WeChatにクレジットカードが正常に登録できても、日本人が日本国内で利用することはできない仕様になっています。
クレジットカードを利用したQRコード決済は、すべてのお店で使えるとは限らないので、念のため、現金も用意しておくことをおおすすめします。
【実際の使用感】
- チャージせず利用できます
- 実際に下記カードが利用できました(登録したカードすべてが利用可能でした)
JAL CARD CLUB-A DC(VISA)、MARRIOTT BONVOY プレミアム( AMEX)、楽天カード(MASTERCARD) - 利用できた場所
海底捞、麻辣烫のお店、上海地下鉄の切符購入、博物館の入場券、滴滴出行 - 利用できなかった場所
成都の地下鉄で成都の交通カード購入

- WeChat ペイの決済限度額について
- 国際クレジットカード利用時の手数料について
- WeChat ペイに登録できるクレジットカードブランド
- WeChat ペイにクレジットカードを登録する方法
- WeChat ペイに登録したクレジットカードを削除する方法
- WeChat ペイのQRコード決済の使い方
- WeChatで使えるミニプログラム 滴滴出行の探し方
- ミニプログラム 滴滴出行で使用するカードの設定方法
- ミニプログラムをマイミニプログラムに登録する方法
WeChat ペイの決済限度額について
国際クレジットカードを利用する場合のWeChat ペイ決済限度額は、つぎの通りです。
旅行者や短期出張者の場合は、この限度額に到達することは、まず、ないでしょう。
ただし、長期出張者の場合は、限度額に対する注意が必要です。
【ご参考】
国際クレジットカード利用時のWeChat ペイ決済限度額
- 1回 6,000元(カードごと)
- 1日 10,000元(口座合計)
- 1ヶ月 50,000元(口座合計)
- 1年 60,000元(口座合計)
口座とは、WeChatのアカウントが単位です。
口座合計とは、WeChatのアカウントに登録されたクレジットカードの決済合計になります。
※規定は、変更になる場合がありますので、参考情報としてご理解ください。
WeChatに登録できるクレジットカード
WeChat(微信)のFAQに記載のある登録できるクレジットカードブランドは、次の通りです。
使用できるブランドに該当していても、カードによって登録できないものがあるかもしれません。
- VISA
- MASTERCARD
- AMEX
- JCB
- DINERS CLUB
- DISCOVER
実際に試したクレジットカードは、次の通りです。(2023年8月27日現在)
【登録できたクレジットカード】
- JAL CARD CLUB-A DC(VISA)
- セゾンプラチナ・アメックス(AMEX)
- MARRIOTT BONVOY プレミアム( AMEX)
- 楽天カード(MASTERCARD)
- UC GOLD (MASTERCARD)
- ANA To Me(JCB)
登録できるカードは、最大5枚までです。
5枚以上登録しようとすると制限枚数を超えているというメッセージが表示されます。
その場合は、他のカードを削除してから、登録をし直してください。
日本発行の国際クレジットカードで200人民元を超える決済をする場合、3%の国際カード手数料が適用されます。
クレジットカードを登録する方法
WeChat(微信)にクレジットカードを登録する方法を紹介します。

下部のメニューで「自分」選択し、「サービス」をタップします

「ウォレット」をタップします

「Cards」をタップします

「+添加银行卡」をタップします

カード番号を直接入力するか、カメラアイコンをタップして、クレジットカードを読み込みます

正しくカード番号が読み込めたら、「次へ」をタプします

カード情報を入力します
CVV Codeは、3桁または4桁のセキュリティコードのことです
左の画像に記載のある住所、電話番号、eメールアドレスは、サンプルを記載しています
入力が完了したら、「次へ」をタップします

「同意」をタップします

確認画面が表示されますので、「次へ」をタップします

カードが登録されます
登録したクレジットカードを削除する方法

「ウォレット」をタップします

削除したいクレジットカードをタップします

右上の「・・・」メニューアイコンをタップします

「解除绑定」をタップします
WeChat ペイのQRコード決済の使い方
登録したクレジットカードでQRコードを表示する方法を紹介します。
決済用QRコードを表示する方法は、2通りあります。
①サービスメニューから決済用QRコードを表示する方法

サービスメニューから「マネー」をタップします
②トップメニュー(チャット)から決済用QRコードを表示する方法

トップメニュー(チャット)画面の右上にある+ボタンをタップし、「マネー」を選択します
また、このメニューの「スキャン」をタップするとお店のQRコードをカメラで読み取って決済することができます

「このPayment Codeは他の人に送信しないように」との注意が表示されます
「わかりました」をタップします

QRコードが表示されます
デフォルトでは、WeChatの钱包になっていますので、支払いカードを変更するために「∨」をタップします

登録されているカードが表示されるので、使用したいクレジットカードをタップします

QRコードが表示され、選択したクレジットカードでの支払いが可能になります
WeChatで滴滴出行を使うには
ミニプログラム 滴滴出行をさがす
WeChatにクレジットカードを登録することができると、滴滴出行を利用した際の支払いが可能になります。
WeChatのミニプログラム滴滴出行を使う方法を紹介します

検索フィールドに「滴滴出行」と入力すると、候補が表示されます
「滴滴出行」をタップします

滴滴出行が起動します
【ご参考】どの車種を選ぶべきか
実際に利用する場合、どの車種を選べば良いのか、初めての方は戸惑うと思います。
参考までに私が選ぶ基準を掲載します。
【滴滴出行の車種】
- 快车:個人が自分の乗用車を使用
- 豪华车:快车よりも高級車
- 优享车:サービスの良い高級車
- 出租车:普通のタクシー
- 顺风车:相乗り
- 拼车:相乗り
車種を選択する場合は、自分のいる位置までの到着予想時間と目的地までの予想料金を考慮して選択すると良いです。
自分がいる位置までの到着予想時間は、目的地と自分のいる位置を入力すると表示される仕組みになっています。
車種でおすすめなのは、快车です。
最近の快车は、綺麗な車が多くなっています。
豪华车は、通常、快车よりも料金が高いのですが、時々、快车より安い場合がありますので、そのような場合は、豪华车を選択するようにしています。
出租车は、普通のタクシーですので、料金はメーターでの支払いになります。
支払う場合は、タクシー運転手に「微信」(ウエイシン)と伝えるとWeChat用のQRカードを出してきますので、WeChatで読み込んで支払う形式になります。
今までの経験では、出租车は、快车よりも高い場合が多かったです。
車も出租车は、快车と比べると綺麗ではないです。
利用時間帯によっては、出租车しかいない場合があり、その場合のみ出租车を利用します。
積極的に出租车を選択する理由はないと思います。
滴滴出行をマイミニプログラムに登録する
滴滴出行を利用するたびに検索をしていたのでは、不便です。
滴滴出行をマイミニプログラムに登録してすぐに利用できるようにします。

滴滴出行の右上の「・・・」をタップします

「スター追加」をタップして、マイミニプログラムに滴滴出行を登録します
マイミニプログラムに登録した滴滴出行を利用するには、次のようにします。

トップ画面(チャット)で左の画像のようにスワイプします

マイミニプログラムの中に滴滴出行が表示されます
次回以降は、ここから滴滴出行を起動すると便利です
滴滴出行の支払いカードを設定する
滴滴出行のタクシー料金支払いは、自動支払い方式になっています。
ただし、滴滴出行アプリで車のタイプを「出租车」にした場合は、普通のタクシーなので、下車する際にQRコードでの支払いになります。
では、自動支払い方式を利用する場合のカードを事前に設定する方法を紹介します。

「サービス」メニューから「ウォレット」をタップします

「Payment Settings」をタップします

「Password-Exempt Pay」をタップします

「滴滴出行微信免密支付」をタップします
免密とは、支払いパスワード免除(省略)という意味です

支払いに使用される銀行カードが表示されます
左の例では、中国の招商銀行の口座から引き落とされることになっています
せっかくクレジットカードを登録したので、このカードをクレジットカードに変更します
現在の支払いカードをタップします

支払いに利用できるカードの一覧が表示されます
ここでは、VISAカードを選択してみます

VISAカードに変更できました
この設定により、滴滴出行を利用した場合は、VISAカードからの決済になります
なお、支払いパスワード省略で決済できる金額は、1回あたり500人民元です
登録したカードを使ってみる
登録したクレジットカードが、本当に使えるのか、中国のプリペイド携帯に電話料金のチャージをしてみます。
使用するクレジットカードは、MARRIOTT BONVOYプレミアム(AMEX)です。

ミニプログラム 手机充值を使って50元チャージしてみます

表示されたクレジットカードでチャージしたい場合は、「Pay」をタップします
200人民元以下の決済なので、3%の国際カード手数料が、0.00元になっているのがわかります

別のクレジットカードで決済したい場合は、「∨」をタップします

利用可能なカードが表示されるので、利用したいカードを選択します

MARRIOTT BONVOYプレミアム(AMEX)で、問題なく決済できました

7月17日に利用した50元は、2日後の7月19日にアメックスの利用明細に上がってきました
まとめ

いかかでしたでしょうか。
中国のスマホ決済は、WeChat(微信)とAlipay(支付宝)の2つがありますが、Alipayに比べるとWeChatは、日本人にとって、敷居の高いものでした。
2023年7月から日本発行のクレジットカードが登録できるようになったことで、日本人観光客も中国人と同じようにWeChat(微信)でQRコード決済が利用できるようになりました。
これは、とても画期的な出来事です。
これから、ビザなし渡航が再開されて、中国観光の敷居も下がれば、WeChatを使ってより快適な中国旅行ができると思います。
早くそのような日が来ることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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中国旅行を快適にする便利な持ち物、スマホアプリについて紹介しています。
アリペイ(支付宝)のクレジットカード登録方法などについては、次の記事で紹介しています。
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