2023年7月からAlipay(支付宝)や、WeChat Payに日本のクレジットカードを登録して、中国でQRコード決済ができるようになりました。
しかしながら、クレジットカードが登録できているのに、いざ使おうとすると、うまくいかなかったりした経験があるのではないでしょうか。
考えられる原因は、1つではなく、いくつもあります。
この記事では、考えられる原因と対処法についてまとめてみました。
他にも原因は、あるかもしれませんが、代表的なものをあげています。
他にもあるかもしれないというのは、中国のネットワークにはグレートファイヤーウオールと呼ばれるインターネット検閲システムが存在し、それが、ネットワークにどのような影響を与えているか、正確には、わからないからです。
中国でも以前は、LINEが利用できていました。
ところが、2014年7月を境に、突然LINEが使えなくなりました。
これは、グレートファイヤーウオールが強化されたことによるものだとされています。
(中国から特に正式なコメントは出ていません。)
中国のインターネット環境は複雑なので、インターネットを利用したクレジットカード決済が、うまくいったり、いかなかったりするのは、仕方ないことなのかもしれません。
以下、考えられる原因と対処法をあげていますが、あくまでも参考程度にご理解ください。
100%問題を解決するものではありません。あしからず。

初回QRコード決済でエラーがでる場合

Alipay(支付宝)、WeChat(微信)にクレジットカードを登録したものの、一度も使うことができていない場合の対処法です。
- 他のお店で試してみる。
例えば、地下鉄の券売機や、コンビニで低額の商品を購入してみます。
- クレジットカード会社へ確認する。
- 中国で利用実績のないクレジットカードをAlipayや、WeChatに登録した場合は、事前にクレジットカード会社に連絡しておく。
- そもそも登録したクレジットカードが、国際決済に対応していない可能性があります。
クレジットカード会社に確認する。 - 登録したクレジットカードが、3Dセキュアに対応しているか、確認する。
QRコード決済ができたり、できなかったりする場合

Alipay(支付宝)、WeChat(微信)にクレジットカードを登録して、一度は使えているが、時々使えない事象が出る場合の対処法です。
- 時間をおいて再度試すか、別のネットワーク環境で試してみる。
- 日本のSIMカードで使えない場合、中国SIMに変えると使える場合がある。
(中国SIMを所有している人は、あまりいないかもしれませんが…)
重慶の磁器口で糖葫芦を買おうとした時、ahamoでは、QRコードが表示されなかったのですが、联通SIMに変更したところ、すぐに表示された経験があります。 - ネットワークが不安定の場合は、認証がうまくいかないことがある。
ビルの高層階などの場合は、こういうことがよくあります。
- VPNをオフにして、再度試してみる。
- JCB、Amexが使えない場合、VISAカードで試してみる。
JCB、Amexより、VISAカードの方が使えるお店(加盟店)が多いとされています。 - 他のお店で試してみる。
- 利用額が多い場合は、翌日試してみる。
Alipayで限度額を使い切っている場合は、WeChat Payに変えてみる。
- WeChatでうまくいかない場合は、Alipayを使ってみる。または、その逆。
1つの決済手段を過信せず、WeChatとAlipay両方を使えるようにしておく。
- WeChat(微信)から身分証の再アップロード要求があった場合に期限までに行わないと、支払いが保留される。
チャットタブのWeixin Payに「微信支付账户限制通知」というメッセージが届いていないかを確認する。「开启原因」に「身份信息待完善」と書いてあれば、実名登録(身分証と顔写真のアップロード)をやり直すまで、支払いが保留されます。
私は、これで、滴滴出行の支払いが保留になっていて、あわてて実名登録をやり直しました。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
Alipay(支付宝)や、WeChat Pay(微信)によるQRコード決済エラーの考えられる原因と対処法をあげてみました。
一通り、ご覧いただくとお分かりになると思いますが、うまくいかない時は、うまくいかないので、腹を決めて、いくらかの現金も持ち歩いたほうがいいと思います。
私は、現金を200元ほど持ち歩いています。
それから、AlipayとWeChat Payの両方を使えるようにしておくことも大切です。
余談ですが、私の場合、Alipayには、JAL VISAカードを登録し、QRコード決済で使用しています。
WeChatには、Marriott Bonvoy Premium Amexを登録し、DiDi(滴滴出行)の支払いで使用しています。
この記事は、X(旧Twitter)のフォロワー様から問合せがありましたので、それをきっかけに記事としてまとめることにしました。
メッセージをくれたフォローワー様には、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
以下、参考になる記事を掲載します。
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