北京には7つの世界文化遺産があります。 故宮、万里の長城、周口店の北京原人遺跡、天壇、頤和園、明・清王朝の皇帝墓群及び大運河です。
この記事では、3つの世界文化遺産と天安門、北海公園などの観光地について説明していきます。
概要
中国には、56の世界遺産が登録されており、北京だけでも7つの世界遺産が登録されています。
今回は、北京の3つの世界文化遺産と天安門、北海公園などの観光地を取り上げています。
それぞれの観光地へのアクセスについて記載しておりますが、出発地点は、おすすめしたいマリオット系ホテルのウェスティン北京朝陽ホテルにしています。(ウェスティン北京朝陽ホテルの最寄駅亮馬橋駅を起点にしています)
ウェスティン北京朝陽ホテルについては、次の記事をご覧ください。
天壇公園
アクセス
- 地下鉄10号線亮馬橋→宋家荘乗り換え 5号線天壇東門駅 37分 4元
- 徒歩 11分
天壇公園
天壇の写真は、中国のあちらこちらで見かけます。
地下鉄の自動販売機、駅のポスターなど見かける機会は多いです。
私は、天津に住んでいる頃、この地下鉄の自動販売機に表示された写真を見て、とても惹かれたのがきっかけで、天壇公園観光をすることに決めたのでした。
天壇公園の入り口です。
天壇は、1998年に世界遺産に登録されました。
故宮博物院の3倍近い広大な公園となっています。
天壇は、明の時代、1420年に永楽帝が創建したのに始まり、その後、乾隆帝の時代に祈年殿と改名しています。ここは、皇帝が五穀豊穣を祈った祭壇です。
現在の祈念殿は、落雷で焼失したため、1896年に光緒帝によって再建されたものです。
3層の建物には、梁(はり)や棟木(むなぎ)、釘が1本も使われておらず、明の時代の建物として非常に貴重です。
祈年殿の色あざやかな塗装がとにかく素晴らしいです。
皇穹宇です。皇帝が祭祀を行う際に先帝の位牌を安置した建物です。藍の瑠璃瓦を用いた円錐形の屋根が特徴的です
圓丘(かんきゅう)といい、漢白玉製の三段の基壇になっており、皇帝は中央の天心石から祈りを捧げたと言われています。
天安門広場・天安門・人民英雄記念碑
アクセス
- 地下鉄10号線亮馬橋駅→国貿駅乗り換え→1号線 天安門東駅 27分 4元
- 徒歩 12分
天安門広場
天安門の前に広がる東西500m、南北880mの広場です。
1949年中華人民共和国の建国式典を前に整備されています。
天安門
天安門は、高さ33.7mの2階建てになっています。
明の永楽帝により1417年に建設されました。当時は、承天門と呼ばれていました。
清の時代に消失し、1651年に再建されました。
1949年に毛沢東がここで中華人民共和国の成立を宣言しています。
中国に関するニュースでは度々天安門が映るのは、このような背景からです。
この門の向こうには、故宮博物院があり、故宮博物院に行く際には、この門をくぐります。
人民英雄記念碑
1840年のアヘン戦争以降、革命のために犠牲になった人々を讃えるために建設されたました。
天安門広場に作られており、高さ約38mの記念碑です。
故宮博物院
1987年に世界遺産に登録されました。
明の時代 1420年に永楽帝により建設されました。
紫禁城という呼び名でも有名で、皇帝の居城です。
午門
故宮の正門に当たる午門です。
高さ85m、5棟の楼閣が造られています。中央の入口が大きくなっていますが、皇帝専用の入り口だったそうです。
門前の広場は、かつて刑場であったと言われています。
太和殿
1987年に制作された「ラストエンペラー」のロケ地にもなっており、太和殿前の広場が使われています。
- タイトル:ラストエンペラー(原題:The Last emperor)
- 制作年:1987年制作、イタリア、イギリス、中国合作映画
- 監督:ベルナルド・ベルトルッチ
- 受賞歴:1988年アカデミー賞、日本アカデミー賞(1989年)など
- 日本公開:1988年松竹富士配給
太和殿は、紫禁城の正殿で現在のものは、1695年に再建されたものです。
殿堂の高さは、37mで現存する木造建築としては、中国最大級です。釘が1本も使われていないのは、天壇の祈年殿と同じです。
色が褪せてくると塗り直しなどの保護を行って、美しさをいつまでも維持しています。
神武門
こちらは、入り口に見えますが、神武門といい、故宮博物院の出口にあたります。
北海公園
アクセス
- 地下鉄10号線亮馬橋駅→呼家楼駅乗り換え6号線 北海北駅 23分 4元
- 徒歩 5分
北海公園
北海公園は、広大な公園ですが、入り口は、驚きの小ささです。
園内には、御苑として造園された人工湖があります。
蓬莱山に見立てて造られた瓊華島(けいかとう)の頂上には、白亜の塔がそびえ立っています。
この白亜の塔は、1651年、清の時代に建設され、高さ35.9mで北海公園のシンボル的存在になっています。
元の時代には、フビライ・ハンによって御苑が造られ、元の首都大都(北京の前身)の宮殿も建造されました。
夏には湖に蓮の花が咲き誇ります。
中国には、人工湖が多く造られており、市民の憩いの場にもなっています。
人工湖では、ボートなどの貸し出しをしていますが、日本と大きく違うのは、電動ボートだという点です。日本の場合は、エンジンがついたものは、免許が必要になるようですが、中国の場合では、電動ボートは免許が必要ありません。
広大な湖を快適に移動することができます。夏の猛暑でも、電動モーターのおかげで楽に移動することができます。
北海公園の男子トイレの貼り紙です。
このような貼り紙は、中国国内の男子トイレにはよく貼られています。
とても感慨深い貼り紙なので、ここに掲載しました。
日本語に訳すと、「もう一歩前に出ましょう。それは、文明人としての大きな一歩です」です。
万里の長城
アクセス
電車で行ける八達嶺長城へのアクセスについてご説明します。
居庸関へ行きたい方は、基本的にチャータータクシーになります。
チャータータクシーは、だいたい600元から800元前後です。(私が行った時は、400元でした。)
- 地下鉄10号線 亮馬橋駅→呼家楼駅乗り換え 6号線 金安橋駅→車公荘駅乗り換え 2号線 西直門駅 34分 5元
- 西直門駅と北京北駅は直結
- 北京北駅→高鉄 八達嶺長城駅 約20分 25元〜29元
北京周辺の万里の長城
渤海海岸の山海関から甘粛省の玉門関までの約6350kmに及ぶ壮大な城壁が万里の長城です。
紀元前770年〜紀元前221年の春秋時代に斉が城壁を築いたのが始まりとされています。
その後、戦国時代に騎馬民族の侵入防ぐために城壁を造っています。
最終的には、中国統一を果たした秦が、遼東から甘粛までの長城を完成させています。
現在、残っている長城は、これらの一部です。
北京から行ける万里の長城は、居庸関(きょようかん)、八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)、慕田峪長城(ぼでんよくちょうじょう)、司馬台長城(しばだいちょうじょう)、金山嶺長城(きんざんれいちょうじょう)があります。
この中でもっとも有名な万里の長城は、八達嶺長城です。
観光ガイドブックなどで紹介されている万里の長城は、八達嶺長城が多いようです。
ロープウェイや観光車で登ることもできますし、なだらかな女坂を使って比較的楽に登ることもできます。
万里の長城 居庸関
居庸関は、険しい山脈に造られてため、急勾配の階段が続きます。
体力に自信のない方は、八達嶺長城を選ぶことをおすすめします
居庸関(きょようかん)の入り口になります。
入口の右側にある小さな建物が、チケット売り場です。
なだらかに見えるこの坂道でさえ、実は、急な上り坂になっています。
このように下を見下ろすと急勾配であることがわかると思います。
はっきり言って、居庸関は、体力勝負です。
私は、万里の長城のことがよくわかっていなかったため、チャータータクシーの運転手に行き先を任せてしまいました。その結果、難攻不落の要塞といわれる居庸関に連れて行かれたわけですが、楽しい観光というよりは、大げさかもしれませんが難行苦行のような感じになってしまいました。
次回、万里の長城に行く機会があれば、八達嶺長城をロープウェイで楽に登りたいと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
北京の主な世界遺産と観光地をご紹介しました。
これらの観光地は、とにかく広大です。
天安門と故宮博物院で1日、天壇公園で1日、北海公園で1日くらい見ておくことをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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