中国は、3年ぶりに観光ビザを含むあらゆるビザの申請を2023年3月15日から再開しました。
15日間のビザ無し渡航は、停止されたままですので、中国観光に行く際は、観光ビザ(Lビザ)の申請が必要です。
従来、15日以内のビザなし渡航が認められていたため、ネットでの情報は乏しく、観光ビザ申請表の入力方法について探しても見つかりませんでした。そのため申請には、非常に苦労しました。
今回、初めて観光ビザ(Lビザ)の申請を行ってビザを取得することができましたので、その体験をもとにオンライン申請表の入力方法を紹介します。
※なお、この記事は、必ずビザ取得を保証するものではありません。参考情報としてご利用ください。
オンライン申請表の入力準備
- 提出用写真(背景白地)の取得
48mmx33mmの写真 1枚とそのデジタルデータ
デジタルデータは、オンライン申請入力の際、アップロードする必要があります。
紙の写真は、申請時に提出します。 - 申請表入力時に必要な情報の準備
パスポート、eチケット、大学の住所、父母の住所、ホテルの住所、勤務先の住所など
提出用写真の規格は、細かな指定ありますので、必ず、次の公式サイトでご確認をお願いします。
私の場合は、写真屋さんにこの規格を見せて、撮影・印刷してもらいました。
中国ビザ申請サービスセンター(東京)ホームページ
中国ビザ申請サービスセンターは、東京、名古屋、大阪にあり、それぞれ対応する都道府県が決まっています。
中国ビザ申請サービスセンター(東京)の場合は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、長野県、山梨県、静岡県、群馬県、枥木県、茨城県にお住いの方が対象になります。
中国ビザ申請サービスセンター(東京)を前提に説明します。
まず、中国ビザ申請サービスセンター(東京)にアクセスします。
画面が開いたら、具体的手順の「査証」をクリックします。
ここでは、具体的な流れの説明が記載されています。
オンライン申請表を入力する前に熟読しておきましょう。

実際のオンライン申請表の入力は、高速リンクの「査証」をクリックします。

オンラインによる申請表入力の「申請表入力」をクリックします。

はじめに表示されるつぎの画面で「同意」をクリックして先に進めます。

新規で申請表を作成する場合は、「新しい申請表を作成する」を選択します。
途中まで入力して保存してある場合は、「申請表の入力を続ける」を選択します。

オンライン申請表の入力方法
第1部分 個人情報

【1.1】姓名
【1.1A】【1.1C】パスポートと同じローマ字を姓と名前に分けて記入します。
1.1A 姓 YAMADA
1.1C 名 TARO
【1.1E】漢字名で姓名を記入します。
1.1E 氏名 山田太郎
【1.1F】写真アップロード
規格が決まっているので、規格に合った写真をアップロードします。
写真のデータサイズが小さすぎるとアップロードが正常終了しません。
私の場合、データサイズは、124KBの写真をアップロードして正常終了しました。

【1.2】生年月日
生年月日を記入します。
【1.3】性別
性別を選択します。
【1.4】出生地
都道府県と区、市などを記入します。

【1.5】婚姻状況
婚姻状況を選択します。
【1.6】国籍と永住権
国籍と永住権についてYes/Noを選択します。

【1.7】パスポート情報
パスポートを見ながら記入するだけです。
【1.7E】発行機関
外務省と記入します。

【1.8】紛失・盗難したパスポート、または旅行証
過去に紛失、盗難の経験がなければ、Noを選択します。
第2部分 申請情報

【2.1】ビザの種類及び渡航目的
【2.1A】ビザの種類及び渡航目的
(L)Tourism(観光)を選択します。
・個人旅行の方は、(L)Independent touristを選択します。
・団体旅行の方は、(L)Group memberを選択します。

【2.2】ビザ申請の基本情報
【2.2A】ビザの有効期限(月)
Singleの場合は、3ヶ月ですので、3を記入します。
ビザ発行日から3ヶ月です。
ビザ発行日は、申請センターで申請が受理された日から4営業日以内になります。
【2.2B】最長滞在日数(日)
Singleの場合は、30日と決まっていますので、30を記入します。
【2.2C】回数
2023年4月現在、Singleのみとなっています。
【2.3】サービスの種類
割増料金を支払ってすぐ発行してもらいたい場合は、Express(加急)を選択します。
通常発行の場合は、申込日から4営業日くらいで発行されます。
第3部分 職歴

【3.1】現在の職業
【3.1A】現在の職業
プルダウンメニューから選択します。
ぴったり当てはまるものがない場合は、近いものを選択します。
【3.2】年収
人民元で年収を記入します。

【3.3】職歴
・職歴は、現在の職歴のみ記載して受理されました。
何社か経験していても現職だけで問題ないようです。
【3.3C】ポスト、・役割
部長、課長などの職位を記載します。
【3.3D】ポスト・役割/職責
職責を記載します。
【3.3E】責任者の姓名、電話番号
責任者となっていますが、私の場合、自分の上司の名前を記入しました。
第4部分 学歴

【4.1】使用できる言語
Lビザの取得に中国語は、条件になっていないので、日本語のみで大丈夫です。
【4.2】高等教育程度
学歴は、高校からの教育と記載されていますが、最終学歴の大学のみ記入しました。
第5部分 家族構成

【5.1】現住所
自分の住所を記入します。

【5.2】固定電話
【5.3】携帯電話番号
【5.4】メールアドレス

【5.5】家族構成
【5.1A】配偶者
配偶者がいる場合は、配偶者の姓/名、職業、住所を記入します。
姓/名を分けて入力するので、入力箇所に注意してください。

【5.5B】父
すでに他界している場合は、該当なしにチェックし、説明欄に理由を記入します。

【5.5C】母
姓/名、職業、生年月日、住所を記入します。
引退している方は、Retiredを選択します。

【5.5D】子
子供がいる場合は、子供の姓/名、職業、生年月日、住所を記入します。
第6部分 渡航情報

【6.1】日程
【6.1A】渡航日時
日本から航空機で中国に到着する日を年月日で記入します。
【6.1C】渡航都市
到着してから、中国国内線で移動する場合は、最終目的地を記入します。
【6.1D】渡航区/県
最終目的地で宿泊するホテルのある区を記入します。

【6.1J】滞在都市
2つ以上の都市に滞在する場合は、それぞれの都市、ホテルの住所、滞在期間を入力します。
上記の最初の例では、住所の後ろにホテル名を記入していますが、ホテルの住所だけで問題ありません。
申請表をプリントアウトしてみると、枠が狭いためにホテル名は表示されていませんでした。

【6.1E】出国日時
復路の航空機の便名、都市、滞在していたホテルのある区を記入します。

【6.3】緊急連絡先
配偶者、父、母などを記入します。

【6.4】旅費の負担者
個人で負担している場合は、Selfを選択します。
【6.5】国内/国外保証人
該当なしで問題ありません。
【6.6】同行者
同行者がいない場合は、Noを選択します。
第7部分 渡航履歴

【7.1〜7.4】渡航履歴
ご自身の状況に照らして記入します。

【7.2】以前取得した中国ビザの情報
【7.2A】Yesを選択した場合、過去のビザ、過去の居留証番号などの記入が必要になります。
主に中国で駐在員経験のある方が、当てはまると思います。
記載する情報は、直近のビザ、直近の居留証です。
第8部分 その他の項目


【8.1〜8.11】その他の項目
質問にYes/Noで回答します。
第9部分 郵送情報

【9.1】郵送情報
パスポートの受け取り方法を選択しますが、現在、郵送は受け付けておりません。
ビザセンターでの受け取り方法しか選択できません。
注意点
印刷時の注意点
記入が完了すると、確認画面が表示されます。
次の項目を必ず、チェックしてください。
- パスポート番号は、所有しているパスポートと同じか
- 姓名は、パスポートのローマ字名と同じか
- パスポートの有効期間は正しいか
- ネットからコピペしたホテル名、住所などが、一部文字化け、空白になっていないか
もし、姓名がローマ字ではなく、ブラウザーにより日本語に自動翻訳されている場合は、ブラウザーの設定を見直すか、英語モードにするなど試してみてください。
印刷時に家族の姓/名が、名/姓になっていても、申請表入力時に間違って入力していなければ、問題ありません。
姓/名が逆転して表示されることは、ビザセンターの担当者も分かっていて気にしません。
印刷後の注意点
印刷後、2箇所に署名します。
署名は、消せない黒ボールペンで行います。
日付は、yyyy-mm-ddという記載方法で、ビザ申請サービスセンター受付日を記入します。
印刷後、記入ミス、記入漏れに気づいた場合
- 記入漏れ
黒ボールペンで書き込んで問題ありません
- 記入ミス
黒ボールペンを使い、取り消し線(2本線)で取り消して、その近辺に正しく記載します
修正印は必要ありません
担当者が、必要と判断した場合は、修正箇所近辺にサインするよう指示があります
中国ビザ申請サービスセンター(東京)問い合わせ先
問い合わせは、電話とメールがあります。
おすすめは、メールです。
申請表の入力の仕方でわからない箇所について問い合わせしましたが、翌日には返信がありました。
電話は繋がらないのでおすすめしません。
- メールでの問い合わせ先
tokyocenter@visaforchina.org - 電話での問い合わせ時間
月曜日から金曜日:9:00~12:00、13:00~16:00(中国及び日本の祝休日除く) - 問合せ電話番号
03-3599-5515
オンライン予約
オンライン申請表の入力が完了したら、オンライン予約の「個人予約(申請)」をクリックして、予約を行います。
15分刻みで選択することができます。

申請当日の流れ
当日持参するもの
- 予約表
- パスポート(2ページ以上の空きページがあり、有効期間が6ヶ月以上あるもの)
- パスポートの顔写真のあるページのコピー
- 48mm x 33mmの証明写真(背景白地) 1枚
- 航空券のeチケット
- ホテル予約時にメールで送付される予約確認表
- 旧パスポート
必須ではありませんが、旧パスポートのチェックがありますので、持参した方が良いでしょう。 - コピー機で使う1000円札、小銭
申請当日の流れ
入り口に立っている係の方に予約表を見せて、どこで待てば良いかを確認しましょう。
時間通りに進んでいないことが多いため、必ず、係の方にどこで待機すれば良いか、お尋ねください。
- 受付
係の方に指示された時間に受付窓口に並びます。
だいたい、立ったまま1時間半くらい待たされます。
受付では、提出書類が揃っているかなど、確認が行われます。
- 査証審査
受付でもらった受付番号が、待合室のTV画面に表示されたら、指定された査証窓口に行って、審査を受けます。
受付番号を貰ってから査証審査まで3時間半待ちました。
審査といっても旅行目的などは聞かれず、申請表の記載内容について漏れがないか、チェックされます。
特に過去にビザの発給を受けている場合、その番号が記載されているかチェックされます。
旧パスポートにビザがある場合は、旧パスポートを持参した方が、スムーズです。
ビザ受け取り
査証審査が完了するとビザ受け取り日が記載されたビザ受け取り票が手渡されます。
ビザ受け取り票のサンプルです。

この受け取り票を手にした時、写真スタジオで証明写真を撮り、オンライン申請票を書き、ビザセンターで5時間待つという「偉業」(笑)の大きな達成感を実感しました。
受け取り日は、だいたい、申請日から4営業日後くらいです。
記載された受け取り日以降、中国ビザ申請サービスセンターで受け取ります。
受け取りにおいても、約2時間〜3時間は待たされます。
観光ビザ(Lビザ)Singleの料金は、8,500円です。
支払いは、現金、銀聯カード、VISA、Masterが利用できます。
ビザ有効期間の開始日は、申請日の翌営業日の日付になっていました。
ビザに記載される名前は、名/姓(TARO YAMADA)になっていますが、日本人を含む外国人は、すべてこのような表記になります。
誤記ではありませんので、気にしないでください。
その他
基本的に中国ビザ申請サービスセンターの担当者は、ビザが取得できるようにアドバイスしてくれます。
厳しい審査で却下されることを想像するかもしれませんが、フレンドリーな対応をしてくれるのでご安心ください。
中国ビザ申請サービスセンターには、有料のコピー機、スピード写真が設置されています。
スタッフからパスポートのスタンプ部分のコピーを指示される場合がありますので、1000円札、小銭などは持参必須です。
スピード写真は、背景が白地ではない証明写真を持参した方などの取り直し用に使われるのだと思われます。
私の場合、オンライン予約時間から査証審査が終わるまでにかかった時間は、5時間くらいでした。
16時にオンライン予約していて、終わったのは、21時過ぎでした。
中国ビザ申請サービスセンターは、申請者がいる場合、最後まで対応してくれます。
最後の方は、23時くらいまでかかる場合があるそうです。
ビザ申請は、申請後に予定のある日は、避けた方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
従来、ビザなし渡航ができたのに、ビザが必要になって、申請方法が分からず、困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身もほとんどネットから情報が得られず、困っていた1人です。
なんとか、自力で乗り切り、この記事を書いています。
この体験記が、少しでも皆様のお役に立てれば、幸いです
最後までお読みいただきありがとうございました。
中国ビザ申請サービスセンター(東京)への行き方については、次の記事をご覧ください。
次に記事では、 中国に持っていくと便利な物、スマホに入れておきたいアプリを紹介しています。
観光ビザの取得ができたら、渡航準備として、次にやるべきことをまとめました。
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