3月に入ると毎年、気温が気になります。
気温が13℃を越えると桜が咲くのが気になり出します。
桜が咲いたら、
そうだ!昭和記念公園へ行こう!
そうなんです!毎年、桜の写真は、昭和記念公園と決めているんです。
その際、持っていくカメラは、気分で決めています。
フィルムカメラ?フィルムは何にする?カメラは、レトロなカメラ?などなどその時の気分で決めます。私のフィルムくんたちは、いつでも出陣できるよう冷蔵庫の中でスタンバイしています。
今回の写真、ご覧のとおり、”ましかく写真”です。
撮影したカメラは、二眼レフといわれるカメラで、コーワ カロフレックスK2というカメラです。
コーワというのは、コルゲンコーワ、キャベジンコーワで有名な明治27年創業の興和株式会社。
このカロフレックスはその興和の子会社興和光器製作所が1955年に製造したカメラなんです。
この時代、二眼レフは結構人気があった(らしい)。
カロフレックスは、知名度は低いものの、カメラの完成度としてはかなり高いと思います。テッサータイプのプロミナーレンズの解像度は優れもの。
写真の色合いも、現代のレンズのようなこってりしすぎという感じではなく、味わいがありますね。
毎年、桜が咲いたら、昭和記念公園へカロフレックスK2を持って行こうと思っていますが、いざ、首から二眼レフを下げるとなると勇気が要りますよ。だって、超目立つじゃないですかぁ〜。
二眼レフを持って歩いている人を見ると「格好イイ~」って思うんですが、他人は自分をそういう風に見てくれるとは思えないんですよ。
それとこの二眼レフに合う服装を考えるのが、また一苦労です。
写真を撮りにいくのに服装に悩むなんて、このカメラを使うときだけです。
二眼レフを首から下げている人とか、ライカを首から下げている人は、服装からして違いますからね。
私は、服のセンスは写真のセンス以上に無い!と自慢できます。
ちょっと、待ってぇ〜
あの〜、話の腰を折って申し訳ないんですが、 二眼レフって何ですかね?
そっか、知らない人もいるよね。
二眼レフについて簡単に説明するわね。
二眼レフとは
二眼レフの歴史は、けっこう古く19世紀半ばにイギリスで生まれたとされています。
レンズが2つ縦に並ぶ形で配置されているのが、大きな特徴です。
上のレンズは、ファインダーに像を映すための専用レンズで、ピント調整や構図を決めるのに使われます。
下のレンズは撮影用です。
一眼レフカメラと違って、シャッターを切ってもファインダーに映る像が途切れないのが特徴です。
もう一つ一眼レフと違うのは、ファインダーに映る像が左右反転しているということです。
一眼レフは、ペンタプリズムを使って上下反転、左右反転を防いでいます。(このことを正立正像といいます)
二眼レフは左右が反転するので、ファインダーに映る像と逆の方向にカメラを振る必要があります。
最も有名な二眼レフカメラは、ドイツのローライフレックスです。
1929年にローライフレックスオリジナルが製造されています。
ローライフレックスは、日本でも人気があり、中古でも高額なので私も手に入れることができていません。
KALLOFLEX(カロフレックスK2)の仕様
シャッター形式 | レンズシャッター |
シャッター速度 | B、1〜1/500秒、セルフタイマー付 |
レンズ | プロミナー 75mm F3.5 |
絞り | 3.5〜22 |
ファインダー | コンデンサー入り全面ガラスマット |
露出制御 | マニュアル |
フィルム巻上方式 | クランク式巻き上げ |
フィルム | 120ブローニーフィルム |
サイズ(mm) | 110x43x100 |
重量 | 1,140g |
発売 | 1955年 |
メーカー | 興和光器製作所 |
現代に蘇るカロフレックス K2のましかく写真
国営昭和記念公園の桜です。
カロフレックス K2は、1955年製の二眼レフカメラですが、なかなかきれいに撮れます。
このカメラに搭載されているプロミナー75mm F3.5は、当時のカメラとしては高解像力を誇っていました。
プロミナー75mm F3.5は、3群4枚構成で鮮鋭度も抜群、高コントラストでカラーの発色にも定評がありました。この優秀なレンズと富士フイルムのRVP100を組み合わせることで、とてもきれいな発色となっています。
私が持っている二眼レフカメラは、このカロフレックスだけです。
操作性、ファインダーの見易さ、レンズの性能など、どれもとても気に入っているので、末永く使いたいと思っています。(壊れたらショックで寝込むかも)
こちらの写真も昭和記念公園で撮影しました。
いずれの写真も発色が良く感動的ですね。
いかがでしたでしょうか?
半世紀経った今でも、十分に通用する写りだと思いませんか?
見た目もかっこよく、写りも素晴らしいこのカロフレックス K2を気に入っていただけましたでしょうか。
世の中には、まだまだ、個性的で優れたカメラがあると思います。
そんなカメラを発掘して、自分だけの宝物にしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もし、よろしければ、以下のましかく写真もご覧くださいませ。
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