ANAカードの中で、一般カードとワイドゴールドカードの間に埋もれてしまってあまり目立たないカードがあります。
この記事で取り上げるANAワイドカードです。
このカードは、海外旅行という一点において高パフォーマンスを発揮するカードだと思っています。
海外旅行を趣味とする方向けにANA ワイドカードの魅力を説明していきたいと思います。
なお、この記事では、一般カード、ワイドカード、ワイドゴールドカードをシンプルに比較できるようにすべてVISAに統一してます。
基本的にVISAカードとマスターカードは同じ内容ですので、VISAをマスターと読み替えていただければよろしいかと思います。(JCBブランドは、年会費などいくつかの点で異なります。)
一般・ワイド・ワイドゴールドカード比較
ANA VISA一般カード | ANA VISAワイドカード | ANA VISAワイドゴールドカード |
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カードイメージ※1 | |||
年会費 | 【基本カード】初年度年会費無料 2年目以降2,000円 【家族カード】初年度年会費無料 2年目以降1,100円 |
【基本カード】7,975円 【家族カード】1,650円 |
【基本カード】15,400円 【家族カード】4,400円 |
ボーナスマイル | 【入会・更新】 1,000マイル 【搭乗時】 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% |
【入会・更新時】 2,000マイル 【搭乗時】 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25% |
【入会・更新時】 2,000マイル 【搭乗時】 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25% |
ポイント | ワールドプレゼントポイント | ワールドプレゼントポイント | ワールドプレゼントポイント |
マイル換算率 | 【通常コース】 200円=1ポイント→1マイル ※移行手数料無料 【2倍コース】 200円=1ポイント→2マイル ※移行手数料6,600円(4月1日〜3月31日) |
【通常コース】 200円=1ポイント→1マイル ※移行手数料無料 【2倍コース】 200円=1ポイント→2マイル ※移行手数料6,600円(4月1日〜3月31日) |
200円=1ポイント→2マイル |
マイル還元率 | 【通常コース】 0.5% 【2倍コース】 1% |
【通常コース】 0.5% 【2倍コース】 1% |
1% |
移行方法 | 自動移行/都度移行 | 自動移行/都度移行 | 自動移行/都度移行 |
電子マネー | 【カード搭載】 ID、楽天Edy 【ApplePayなどのスマホ】 ID |
【カード搭載】 ID、楽天Edy 【ApplePayなどのスマホ】 ID |
【カード搭載】 ID、楽天Edy 【ApplePayなどのスマホ】 ID |
旅行傷害保険 | 【海外】1000万(自動付帯)※2 ※障害、疾病補償なし 【国内】なし |
【海外】5000万(自動付帯)※2 【国内】なし |
【海外】5000万(自動付帯)※2 【国内】5000万(自動付帯)※2 |
国内航空傷害保険 ※航空機搭乗中のみ |
1000万(自動付帯)※2 | 5000万(自動付帯)※2 | 5000万(自動付帯)※2 |
海外旅行保険 ・携行品損害 |
なし | 年間上限50万円まで | 年間上限50万円 |
海外旅行保険 ・ 救援者費用 |
年間上限100万円まで | 年間上限100万円まで | 年間上限100万円まで |
国内航空便遅延保険 | なし | なし | ・乗継遅延費用 1回上限2万円まで ・出航遅延、欠航、搭乗不能費用 1回上限1万円まで ・手荷物遅延費用 1回上限1万円まで ・手荷物紛失費用 1回上限2万円まで |
ショッピング補償 | 年間上限100万円まで | 年間上限100万円まで | 年間上限300万円まで |
ANA DUTY FREE SHOP |
5%割引 | 10%割引 | 10%割引 |
ANA機内販売 | 10%割引 | 10%割引 | 10%割引 |
国際線ビジネスクラス カウンター・チェック インサービス |
なし | 利用可能 | 利用可能 |
空港ラウンジ | なし | なし | ゴールドカード会員向け空港ラウンジサービス |
ETC | 年会費:550円 ※1回/年以上ETC利用の場合は無料 |
年会費:550円 ※1回/年以上ETC利用の場合は無料 |
年会費:550円 ※1回/年以上ETC利用の場合は無料 |
ANA 銀聯 | 発行手数料:無料 年会費:無料 更新時手数料:無料 |
発行手数料:無料 年会費:無料 更新時手数料:無料 |
発行手数料:無料 年会費:無料 更新時手数料:無料 |
※1 カードイメージ:【出典】三井住友カード株式会社
※2 2022年10月1日以降出発の場合、利用付帯に変更になります。
旅行費用の一部を ANAカードで決済する必要があります。
例えば、成田空港までカード決済で成田エクスプレスや京成スカイライナーを利用する等です。
ANAワイドカードの魅力
国際線ビジネスクラスカウンター・チェックインサービンス
ネット上では、あまりアピールされていない魅力の1つが国際線ビジネスクラスカウンターでのチェックインサービスです。
今でこそ、爆買いの観光客が減りましたが、多い時はエコノミークラスのカウンターは長蛇の列でした。エコノミークラスの搭乗券でも、ANAワイドカードを持っていれば、空いているビジネスクラスチェックインカウンターでチェックインができる優れた特典です。
海外旅行に頻繁に行く方で、ANAを利用することが多い方にとっては、この特典は魅力的に映るのではないでしょうか。
私もこの特典欲しさで、ワイドカードを作りました。
海外旅行傷害保険 最高5,000万、しかも自動付帯
ANAワイドカードの旅行傷害保険は、海外旅行メインで考えると十分な補償を提供してくれます。
最高5,000万、自動付帯であること、傷害、疾病の補償も付いている点が魅力です。
ANA一般カードには、傷害、疾病の補償が付いていません。
海外で病気になった場合に医療費が高額であることはよく聞く話だと思います。
傷害、疾病の補償がないと安心して海外旅行に行けませんよね。
この点においてもANAワイドカードが海外旅行向きのカードであると言えます。
2022年10月1日以降出発の場合、利用付帯に変更になりました。
ANA銀聯カードが年会費無料、更新手数料無料
海外旅行といっても中国に限定されますが、銀聯カード(UNION PAY)を発行することができます。
銀聯カードは、JCBブランド以外の一般カード、ワイドカード、ワイドゴールドカード保有者であれば、発行することができます。
中国で買い物する場合やレストランでの食事の際に重宝するカードです。
ANA DUTY FREE SHOPでのお買い物が10%割引
ANA DUTY FREE SHOPでしか売っていない商品を購入する際にANAワイドカードやANAワイドゴールドカードがあれば、10%引きで購入できます。
海外旅行に頻繁に行く人であれば、JALカードとANAカードを持っていると何かと便利だと思います。JALカードがメインでANAカードは年会費が安いものでいいという人にとっては、ANAワイドカードは選択肢の1つに入るかと思います。
考慮が必要なポイント
- ANAマイルを貯めたい人向きではない
ANAワイドカードでANAマイルを貯めようとすると2倍コースを選択することになります。
ANAワイドカードで2倍コースを選択した場合、年間費用は、14,575円になります。
ANAワイドゴールドカードとの差は、わずか825円です。
ANAワイドゴールドカードの旅行傷害保険や特典内容を見ると825円の差であれば、ゴールドカードを選択する方が良いと言えます。
マイルは、別のカードで貯めることにすれば、このカードは高パフォーマンスカードと言えます。このカードは、そのような割り切りが必要なカードと言えます。 - ANAワイドカードを所有してANAマイルを貯める選択肢
マイルを効果的に貯めるために持つべきカードは、マリオット・ボンヴォイプレミアムカードがおすすめです。カード利用で貯めたマリオット・ボンヴォイポイントは、ANAやJALを含む40以上の航空会社のマイルへ移行できます。
ANAと同じスターアライアンスに属するユナイテッド航空のマイルにも交換可能で、交換レートはANAマイルに交換する(マリオット・ボンヴォイ3,000ポイント→1000マイル)よりもユナイテッド航空の方が良かったりします。(マリオット・ボンヴォイ3,000ポイント→1100マイル)
また、ユナイテッド航空のオンラインサイトからANAの国内便を予約する方が、必要マイルが少なくて済む場合があります。
このように40以上の航空会社のマイルに交換可能なクレジットカードはとても少なく希少です。
まとめ
私の個人的な思いで書かせていただくと、海外旅行が趣味という方が持つべきカードは次の通りです。
いかがでしたでしょうか。
これだけのカードを揃えたら年会費だけで相当かかりますので、自分が重要と思うポイントに絞って見るのがいいでしょう。特に、JALとANAに関しては、懐具合と相談してどちらかに絞るというのがいいのかもしれません。
ウォルマートカードのセゾンゴールド・アメックスへの切り替えにつていは次の記事をご覧ください。
マリオット・ボンヴォイプレミアムカードについては、次の記事をご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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